ドグマ学校

第十九話。
カセットゴウモルの巻。
これは、現代の管理教育の本質をえぐった、傑作、といっていいかも。
少なくともぼくにはそう映った。
あっさり言えば、勉強のできない子はポイ、できる子も、耐久力?がないと、ポイ。
それらをクリアした子たちだけが、「テラーマクロ!」と忠誠を誓い、ドグマ帝国に入れる、てな話しなんだけど。
_余談だけど、チョロが小学生になりすまして、カセットゴウモルにいたずらで盆踊りのカセットをセットした、どんなんじゃ_
ま、テラーマクロが大企業で、ドグマ学校を、東大進学校になぞらえたとしたら、しっくりくるんじゃないかな。
途中まではうまくいったからメガール将軍にカセットゴウモルは褒められたけど、最後はスーパー1に蹴られてご臨終。結果論、ドグマ帝国の人材育成もへったくれもなかった。
ついで申せばこの十年で、ご臨終になった大企業は、多々あると思った。
でも、その、大企業が求める人材も、ドグマ学校に入ることを許可されるような人材。
くそっくらえな日向康さんが言ってたけど、
「ごく少数のエリートを析出する機関」
たる管理教育の下の学校を、揶揄を込めて描いたところが、何よりいい。
ぼくはDVDでみたけど、何度と無く大爆笑だった。


余談ついで。
大企業がいらない人材は、ぼくらみたいなのとか、沖一也みたいな人。
少なくとも、思考&判断ができる人は、いらないのだ。
もっと極端に言えば、高い演算能力を持った、それでもって大企業の「組織の論理」に忠実になりうるものだけが、どこの大企業も、欲しいわけだ。
パソコンで例えれば、わかりやすいか。
ホントの意味でのパソコンの頭脳はOS,といわれ、CPUは、ただ数値を噛み砕いて、メモリ間でデータを動かすだけ、といわれているが、支配者側は、
高性能なCPUを積んだものがいいわけだ。
高性能なOSはいらないのだ。
だから、XPでいいのだ。リナックスはいらないのだ。
もっといえば無限の想像力も可能性も、不要なのだ。
何だか、とめどなくなってきたので、この稿おしまい!
muramasa