無理ばっかだった君

ロシアンハーフの君は 死ぬべくして死んだ
佳人薄命とはいうけどね
いつも明るく振舞っていたけど
それは形を変えた気配り
いつもやってりゃ
がんにならなくたって 早死にするさ
神経が休まらないもん
かといって 過去の辛い記憶が
良くも悪くもの思いやりが
君に明るい振りを 強いたのかもね
人間誰しも 自分だけはだませないから
私みたいに 
ジコチューのピカチュー
とまでいかなくても 勝手気ままに生きれば
もっと長く 生きれたろうさ


君の 伸びやかで透き通った声は
もはや再生することしかできない
君の肉体が蘇ることはない
ただ 永遠に 忘れっぽいはずの私の
記憶裏にさえ残り続ける
君の歌を 生ある限り


無理ばっかだった君
もう 辛いことはないだろう
ただ 私はくやしいよ 
どうしてやることも できなかった
せめて もっと能天気に
くらいに 届こうが届くまいが
声かけてやるべきだった
きれいな声をなくしたのは
私には 大きなロスだよ・・・・


kimitoki