幻想セレブ

彼女は、これに憑かれていたのだろう。
ただ、内面が伴っていないから、結局猿真似で、終わっている。
何かしら自身にしかないものを作り出すことで、やれ気高さの気品の何のは身につくものだが、
35歳のトド女には、当然それがなかった。
だから、高級料理を食おうと高級店を食べ歩こうと、いわゆるセレブ向けの美容院に行こうと、しょせんセレブの猿真似でしかなかった。
過去に言ったかもしれないが、勘違いでない気高さを持つ女が着飾って、いいもの食べて名勝地を訪ね歩けば、いかに本人に自覚がなかろうと、セレブとは思ってもらえよう。
このことがわからぬまま、木嶋佳苗は、刑場の露と消えることであろう。


死ね死ね団でも天国に行けるらしいから、この女も、自殺せぬ限り、昇天はできよう。
せいぜい、天国で、セレブの幻想を愉しむといい。
kimitoki