驚き桃の木KAGEROU

まだ、最初の30Pくらいを目通ししただけだが、レトリックの陳腐さと、だれの入れ知恵でそうしようと思ったのか飛び降り間際の中年じじい、という設定の陳腐かつ無理さに驚いた。
例えば、
「動物をかたどった電動式の乗り物」
「ヤスリで削ったような細い三日月」
もっとひどいのは、「人間に見つかりそうになったゴキブリ」
一体誰に習ったの?て感じ。
「おうど色のぞうさんの乗り物」
「削りすぎの青竜刀みたいな月」
これでいいじゃん。
あ、アマチュアか・・・誰だ、4年ほど前「新人賞は品質を保証する」などとしたり顔でほざいたねらーは。
ついでに、
「人様の視線に気づいたゴキブリ」
これで充分。
マチュアと思っているなら、けなしちゃいかんわな。
でもまあ、世間はプロ扱い、という現実は、皮肉の矛盾のの次元でなく、
「すいませんずり」
と笑えてしまう次元。
「すまんこ」
でもよかった?
なんぼか勉強したのはわからないでもないけど、過日の著者の、やぶからぼうな
「作家になりたい」は、頭と人間の軽さを物語っている。
「すいません。吸いません」
では済まない。
<きれいな言い方でマジックの種明かしをしたようなものだ。悪く言えば、いかさまを自分でばらしたみたいなもの>
「すいません。吸いません」
自殺を止められて間もないおっさんが、んなこと言えるか!
あ〜、けなすつもりないのに・・・
赤川次郎並に軽いから、これからの、全文の目通しに時間はかからないだろう。


あぶく銭と引き換えに、自社の賞を思いっきり汚したポプラ社は、
遅かれ早かれ報いを受けるだろう。
kimitoki