続 会議

円卓を、突如卓袱台みたいに蹴っ飛ばしたosada。きびすを返して、裏に行く。
数分後、何やってんだ、てな表情の三人の前に、現れる。右手元には二本の手綱、そこには____
osada「新しいテーブルだ」
kimitoki、うれしみが顔ににじみ出る。BJ,muramasaは、しかめっ面。
手綱の先には、二人の、若い全裸の女が、四つん這いでつながれていた。身長は二人とも170センチ前後。これは、立派なテーブルだ。
osada、円卓を遠く突き飛ばし、代わりに、円卓のあったところに、白いテーブルを、置く。ただし、女たちは、一方向でなく、二方向に向けられた。簡単に言えば、磁石の、NとSだ。頭がNで、尻がSだと思えばよかろう。
BJ「おい、osasda,kimitoki。おまえらが、このテーブルの前後につけ」
kimitoki「わかりきったこった。おい、osada、おまえはどっちの前にかける?」
osada「セミロングの女の前」
そう言ってosadaは、肘掛け椅子を彼女の前にずらす。うつむき加減なところが、美形の女は、絵になる。kimitokiは、もう一人の、ショートカットの女の前に、席を取った、BJ,muramasaは、白いテーブルの、それぞれ横に、腰掛ける。それぞれの、たわわに実った乳房が、床に向けて下がったさまは、えもいわせぬほどのエロティシズムを感じさせた。
muramasa「しかし・・・見ていいやら悪いやら」
osada「いいんです!」
BJ「おまえやkimitokiにはいいだろうな」
osada「BJまで、硬いこと言うな」
さすがに、新しいテーブルに置かれたのは、アイスブラックだった。4つ、kimitokiが置くのだが、その刹那、一個一個コップを置くたびにぴくん、とテーブルが痙攣するさまが、面映かった。
kimitoki「ちょっと低いな」
osada「そう言うと思って」
なぜかあるリモコンをosadaは、操作し、テーブルの高度を上げる。きゃっ、女たちが声を上げるも、意に介さず。
kimitoki「これで、さっきの円卓と同じ高さになったな」
osada「ふふふ・・・いいもんだ。女体テーブル。しかも、極上ボディの女でできた・・・」
BJ「気になってしょうがないんだが・・・」
osada「こうすればいい」
osada、セミロングの女の左乳首をつまむ。アン、ふいに背中をのけぞらせ、背中と腰に置かれたコップを落としそうになる。
osada「落としたら、報酬はないぞ」
必死に耐えるセミロング女。ひきつづき、こりこりこり・・・とされて、甘い吐息とあえぎ声を出す。
kimitoki「このテーブルは、エッチな声が出るんだな」
BJ「こうして遊ぶための会議か?」
kimitoki「馬鹿言うな。これは余興だ。文句があるならosadaに言え」
muramasa「とりあえず、我々の方向性を、決めなきゃ」
BJ「全体的な、方向性をな・・・」
kimitoki「そうだな。タイプもスタイルも違う四人だけど、めいめいが、思うままに動く、それはそれでいいと思う。でも、ひとつのベクトル、というか、かずらみたいに絡み合って、一本の木をつくらないと」
BJ「それこそ、可能性。我々に、強い光を感じれば、いまでこそ不人気きわまりないが、やがては誰彼となく、ついてくるんじゃないか?」
muramasa「大体、kimitokiが、その、シンボルみたいになってなきゃいかんのにな」
BJ「狭隘なネット社会では、あらだらけで、闘争心が強く、しかも異質な価値観の者を、受け入れることはないというのか・・・」
osada「確かにカリスマ性は欠けてるな。おまけに、邪魔者どもが日に影に散々邪魔してくれたしな」
BJ「かといって、媚びるkimitokiなど、見たくないしな」
kimitoki「それは、おまえらだって一緒だよ」
四人、ここで考え込む。ややあって、
kimitoki「どうにかして、担ぐ神輿を見つけなきゃな」
BJ「いないかなあ、見た目が長谷川真弓で、太宰治宮本百合子を足して二で割ったような女・・・」
muramasa「アイドル作家かかえりゃ、少なくとも金には困らんなあ・・・」
osada「アイドルもいいんだけど、カリスマだったら、向山さんみたいに、思うままだぞ」
kimitoki「まさか女王様、連れてこんよな!?カリスマなんぞと言って・・・」
osada「馬鹿言うな!」
BJ「カリスマか・・・仮の住まいに住んでるんだけどな」
muramasa「カチン・コチン!」
kimitoki「つまんねえしゃれ」
続く
inferno4eva