kimitokiは、演説みたいにしゃべる。
「2009年は、オバマの大統領就任、というある種の奇跡に始まった。翻って我々は、インモラルな新年会に始まり、自己強化及びありとあらゆる意味での自己実現を目指した。しかしながら、現実はどうか。思うに任せてはいない。事実上壊滅状態の持ち会社の再建をほぼあきらめ、そのまま、体よく言えば『五丈原孔明』のごとくなっている、いつまでも持続しないと知りながら。ただ、合同会社は、ネット上での取り引きに限れば何の差し障りもないものの、一般社会では、株式でないと、相手にされない、レベルで信用がない。そこで、株式会社をつくろうと動いたが、これまた思うに任せない。もっとも、実践も何もないまま創設したところで、ただつくっただけで終わってしまうのが目に見えてるので、仕事を実践しようと目論むのだが、今年やりたい仕事に限って言えば、どうしても人がいる、そこで募集するのだが、リアクションはない・・・そうこうしているうちに、資金はなくなる一方、そりゃあ金を稼ぐのは難しいことではない、だが、そのために時間は食う、時間は経つばかり。短い冬が終わり、春もいつしか終わり、もう夏だ、ただ、このご時世で、ぐずなアホウソーリのおかげで、身分が保証されているのは、代議士の先生様たちだけということが、はっきりしている、それから、選挙は、民主党の一人勝ちが続いている、だからいま、失業している者は、猫も杓子も民主党から立候補すれば、いい暮らしができるかもしれん、昨日までホームレス、明日には代議士先生のバッジが、服につく、なあんてな、ただ、我々も、少し、自省そして改善した方がいいことがある、そのことに気づいた」
三人が、それは何だ、と訊く。
「自分だけで全てしょいこむことはない、ということだ」
inferno4