イメージのない者の業
過去に私は、「アドルフ・ヒトラーの絵にはイメージがない」と言った。
写実画なら写実画の、描き手なりのイメージが絵ににじみ出るのが普通だ。
しかしながら、繰り言だけど、ヒトラーの創作に、イメージはなかった。ひょっとしなくてこれは、彼の「偏った」といわれる読書に起因するのかもしれない。
とにかく、「君の可能性」と「人間失格」以外何を読んだか覚えていない私と違い、膨大な数の書籍を、読破したらしい。
「偏った」勉強は何とやら、とはよく言うけど・・・・
ただ、そんなヒトラーも、どうやら「文芸作品」には目を通さなかったらしい。それが、イメージの欠如につながったとしたら、納得がいく。
その、「イメージの欠如した」絵描きは、ある日政治に目覚めて・・・結果、大殺戮をやってのけて、スターリンに並ぶ、後世に悪名を遺したわけだ。
有名な「我が闘争」はもとより、遺書すら、口述筆記だった、というから、イメージのない者としては、自然に、「文才はなかった」のだ。
後世の、映像芸術には、多大な貢献を、している。。。
一体何の花に、例えるべき?クロッカス?ヒヤシンス?アネモネ?
菊の花でないことだけは、確か。
kimitoki