良くも悪くも優等生

シュペーアの略歴は、下記で。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%A2


ニュルンベルク裁判では、シュペーア自身は戦争責任を認めることで、対照的に認めないことで無罪を狙ったゲーリングの野望?を打ち砕くことによって、裁判の進行に協力し、死刑でも不思議ではなかったものの、「禁錮20年」で、済んだ。少なくとも、生きて出られた。
ちなみに手下扱い?だったフリッツ・ザウケルは死刑。
だからなのか彼は、「この裁判は不公平だ」と首吊り台の前で言ったらしい。
とはいってもシュペーア自身は、「死刑」を覚悟していたみたいだ。
_「強制労働」で何万人も死なせたのだから、当然ではある。_
もっといえば、シュペーアの身代わりは、アルフレート・ヨードルという軍人。
また、キレイゴトに忠実に考えたら、ヒトラーの「友人」でありながら、
「なぜ暴走を止めなかったんだ」
この咎は、避けられまい。
_ついでにヒトラーの唯一の友人だったのは、クビチェクという生前指揮者だったお人_


そんなシュペーアだけど、仕事に関しては「優秀」だったのは、間違いない。
ナチ党大会の「光の柱」は、この御仁の仕事。
何より、ネットでジオラマを見れるけど、「ゲルマニア」には、彼の想像力を、見せつけられる思いで・・・
高い次元での創造と想像が一体になった、建築家そして芸術家だった。


ニュルンベルク裁判では、唯一戦争責任を認めたことで、
「うまく立ち回った」
と思う向きも多々いると思う。いわゆる「優等生」には、
「要領のよさ」と「陰険さ」
がつきまとうものだが、なぜかこの御仁には、知る限り、それらはあまり感じない。いたずらな打算からではなく一応、彼の良心から言動が抽出されていたからだろう。
ゆえに、「ナチの良心」と言われたのでは?
でもまあ、結果論では、「悪い意味でも優等生」。
ゲーリングはじめ他は11人が「絞首刑」となったのだから。
_ゲーリングは死刑執行直前に服毒自殺_


良くも悪くも、「ヒトラーの建築家」だった_____
kimitoki