T井R子について28

普通なら、キャンプ中止→解散→後日やり直しのはずだが、このいい加減な、ヒトラーユーゲントの出来損ない青年団体は、私には何の説明もなしに、<過日リンク張ったけど>当時のT井の職場で、この日の夜キャンプの真似事を行った。
これに、不満がないはずはなかった、少なくとも、無意識に不満がにじみ出た。
そりゃそうだ、マンツーマンいやツーショットでの下心込みの「激白」のチャンスを、つぶされたのだから。ところがそれは、T井には「琴線に触れた」らしい、何かと、強圧的な態度が目立ち、睨みつけたり、早口で大きな声で呼びつけたり。。。どう見ても四ヶ月前のやさしげなT井ではなく、戸惑いさえした。もっともそれが、T井の本性であり本心だったのだろう。そして、バーベキュー?みたいなものをやって、そのときは他の、何人かの民青の面子もいたのだが、強い口調で、T井は私に、
「赤い大学受けるんやろ」
このことで話したくて付き合っているというのに、こんなことしか、言わなかった。余りにも無神経な一言だった。どんな気持ちでこの四ヶ月を過ごしたと思っているのだ?
結局は、T井とツーショットになる機会を持てないまま、そこの授産施設で雑魚寝して、あくる朝Hに送られて実家に戻り、それで終わり。T井のタヌキ面をまともに拝んだのもこの日が最後。
気持ちが折れたところで挫けている場合ではなかったが、幻想と妄想を打ち砕かれて、さらにT井に込み入った話ができずにこの日を終わったことは、ど汚い民青との闘争の敗北を意味した。そしてその敗北は、以後の、不本意な人生に直結し、自身の生を、望みが薄い上に、過酷なものとする、元凶となった。
kimitoki
まだまだつづく